植毛の術式を徹底解説:過去の方法から現在のFUE・DHIまで
植毛は、ひと目で分かる「植えた感」のあった時代から大きく進歩しました。この記事では、パンチ植毛やミニグラフトからストリップ法、電動FUEと手動FUE、そしてDHIまで、術式を登場した順にたどります。古い方法がなぜ使われなくなったのか、そして自分に合った術式を選ぶうえで何が大切なのかを説明します。
植毛の術式が変わってきた理由
毛は周期的に生え変わっており、1日に10〜100本ほど抜けるのは正常です。ホルモン、遺伝、病気などの要因がこの周期を乱すと、毛の伸びが遅くなったり、抜けやすくなったり、特定の部分で生えなくなったりします。ある部分の毛包が完全に働かなくなった場合、健康な毛包をそこへ移すことが、毛を取り戻すほぼ唯一の方法になることが少なくありません。
植毛では、ドナー部位から毛包を採取し、毛が失われた部分に移植します。その原因が男性型の脱毛であっても、やけどやけがによる傷跡であっても、考え方は同じです。この基本原理は何十年も変わっていません。変わったのはグラフトの採取と植え込みの方法で、それによって仕上がりの自然さ、ドナー毛をどれだけ温存できるか、そして回復の早さが大きく変わりました。
古い術式を知っておくと、クリニックがなぜそれを使わなくなったのかが分かり、複数の提案を比べるときに何を質問すればよいかも見えてきます。
初期の術式:パンチ植毛とミニグラフト
パンチ植毛(プラグ)
最初に広く使われた術式では、多くの毛を含む大きな円形の皮膚片(プラグ)を切り取り、薄くなった部分に移していました。毛は生えてきましたが、目に見える束になって生えるため、人形の髪のような独特の見た目になりました。ドナー部位には目立つ丸い傷跡が残りました。現在、この方法は時代遅れとされています。
ミニグラフトとマイクログラフト
プラグの不自然さを和らげるため、外科医は毛包が3〜8個ほどの小さなグラフトを切り出すようになりました。束のような見た目は軽くなりましたが、それでも不自然に見えることが多く、グラフトの定着も予測しにくいものでした。ミニグラフトは一歩前進ではありましたが、毛が本来小さなまとまりで生えている仕組みには沿っていませんでした。
ストリップ法(FUT)
ストリップ法はFUT(毛包単位移植術)とも呼ばれ、外科医がメスで後頭部から毛の生えた皮膚を横長の帯状に切り取ります。この帯を顕微鏡の下でグラフトに分け、傷口は縫合して閉じます。
FUTによって初めて、自然な毛包単位のまま移植できるようになりましたが、はっきりとした欠点もあります。
- 後頭部に横一文字の長い線状の傷跡が残り、短い髪型にすると見えることがある
- 帯を切り取って分ける際に、一部の毛包がどうしても傷ついてしまう
- 回復が長く、つらい:ドナー部位の突っ張り感や抜糸があり、スポーツや体を使う仕事に戻るまで通常2〜3週間かかる
FUTを受けた方の中には、後から傷跡を目立たなくするためにヘアタトゥー(頭皮アートメイク)を選ぶ人もいます。この術式は今も一部で行われていますが、現在はほとんどの患者さんが線状の切開をしない方法を選んでいます。
電動FUE
FUE(毛包単位採取法)では、帯状に切り取るのをやめ、グラフトを一つずつ採取します。電動式では、回転する器具が小さなドリルのように働いて、毛包を一つずつくり抜きます。採取は速くなりますが、高速回転するパンチは、毛の角度と完全に合っていないと毛包を切断したり傷つけたりすることがあります。また、クリニックによっては移植部位の穴をいまだにメスで開けているところもあります。
結果は、外科医が器具をどれだけ正確に扱えるかに大きく左右されます。電動での採取が適切に行われないと、ドナー毛を無駄にしたり、予想以上に目立つ丸い傷跡が残ったりすることがあります。だからこそ、クリニックがどの術式を使っているのかは必ず確認する価値があります。
手動FUEとDHI
手動FUE
手動FUEでは、外科医が極細の手持ちパンチを使い、毛の自然な生える向きに沿ってグラフトを一つずつ採取します。切開や縫合はなく、小さな傷は通常1週間ほどで治り、周りの毛に隠れる点状の小さな跡が残るだけです。手術は局所麻酔で行い、8時間ほどかかることもあります。薄毛の範囲が広い場合は、2〜3回の手術が必要になることがあります。
FUEは、最も多いタイプの脱毛であるアンドロゲン性脱毛症(男性型・女性型脱毛症)に対して行われます。
DHIとFUE+DHIの組み合わせ
DHI(ダイレクト植毛)では、FUEと同じ方法でグラフトを採取しますが、植え込みにはインプランターと呼ばれるペン型の器具を使い、穴を開ける動作とグラフトを挿入する動作を一度に行います。多くのクリニックでは二つの術式を組み合わせており、採取と広い範囲にはFUEを、生え際や既存の毛の間に毛を足す部分にはDHIを使います。FUEとDHIを組み合わせた方法は、アンドロゲン性脱毛症と、薄くなった髪にボリュームを出したい場合の増毛・密度アップに用いられます。
後頭部や側頭部を含む頭皮全体で毛が失われている場合は、移せる健康なドナー毛がないため、どちらの術式も役に立ちません。
自分に合った術式の選び方
カウンセリングでは、医師が脱毛のタイプと進行度を見極め、ドナー部位を評価し、必要なグラフトの数を見積もります。毛包は通常、移植後に最も安定して生えやすい後頭部と側頭部から採取します。ひげや体毛を使うこともまれにありますが、一般的に定着が予測しにくいため、特別な場合に限られます。
新しい毛は通常、手術の2〜3か月後に生え始め、最終的な結果は1年ほどで見えてきます。医師が適切と判断すれば後から植毛を繰り返すこともできますが、植毛は脱毛そのものの進行を止めるわけではないため、補助的な治療についても話し合うことが多くあります。術式そのものは、診察のうえで、ご本人の希望も考慮しながら外科医が選びます。
City Medical Centreで選択肢を相談する
City Medical Centreは、海外からの患者さんを受け入れているクリニックです。初回のカウンセリングは無料で、オンラインでも受けられます。頭皮の写真と質問をWhatsAppで送っていただければ、あなたの脱毛の状態とドナー部位にどの術式が合うのかを医師が説明します。費用はこの評価の後にお伝えし、その金額は契約書に明記されます。最初のメッセージから回復まで、専任のコーディネーターがサポートします。詳しくは植毛のページをご覧ください。
よくある質問
パンチ植毛やミニグラフトは今でも行われていますか?
行われることはほとんどありません。こうした初期の術式では毛を大きな束で移していたため、不自然に見えることが多く、目立つ傷跡も残りました。現在は、FUEやDHIのように1〜4本の自然な毛包単位で移植する方法にほぼ置き換わっています。
ストリップ法(FUT)はFUEより劣るのですか?
FUTは一度の手術で多くのグラフトを確保できますが、後頭部に線状の傷跡が残り、回復も長くつらくなりがちです。現在はほとんどの患者さんが、線状の切開がないFUEを選んでいます。どちらが合うかは、診察のうえで外科医が判断します。
電動FUEと手動FUEの違いは何ですか?
どちらもグラフトを一つずつ採取します。電動FUEは回転する器具で採取を速められますが、正確に扱わないと毛包を傷つけることがあります。手動FUEは細い手持ちのパンチを使うため時間はかかりますが、外科医が一本一本の毛の向きに細かく合わせられます。
FUEとDHIはどのタイプの脱毛に使われますか?
FUEは、よく見られるタイプの脱毛であるアンドロゲン性脱毛症に用いられます。FUEとDHIの組み合わせは、アンドロゲン性脱毛症と、薄くなった髪の密度を高めたい場合に用いられます。ドナー部位を含む頭皮全体で毛が失われている場合、植毛はできません。
植毛は繰り返し受けられますか?
はい。範囲が広い場合や脱毛が進んだ場合には、ドナー毛が十分に残っていれば、2回目の手術を計画することがあります。間隔とグラフトの数は、1回目の手術の結果を評価したうえで医師が決めます。
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- 初回カウンセリングは無料、オンラインでも受けられます
- 費用は診察後に医師がお伝えし、契約書で確定します
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